Hate Dept.はバンドリーダーSeibold(Vo&g&key)を中心に90年代初頭に結成。「パンク・ロックに対抗する!」とインダストリアル・ダンス・パンク・ロックを標榜し、キーボードとギターの歪曲化されたフレーズを中心とする、衝撃的なフューチャリングミュージックを確立した。
キャロライン傘下の21st Circuitry Recordsからタイトル「meat.your.maker」でアルバムデビュー。今までになかった斬新なアプローチは全米で一躍注目を浴びることになる。さらにリリース後のライブ活動が話題となり、95年に入ると、Seiboldは米キーボード・マガジンのブライテストホープに選ばれその名を世に知らしめることになった。そこにとどまることはなく、96年リリースのセカンドアルバム「Omnipresent」(Neurotic Records)はローリング・ストーン誌が選ぶ年間トップアルバムベスト10(ダンスミュージック部門)に見事選ばれ、しかも、シングルカットされた「ニューパワー」はダンスシングルチャートで1位を記録、Hate Dept.はアメリカの注目新人としては、ずば抜けた存在となった。
さらなるひろがりを……と世間は注目するが、彼らは「さらに作品を作りこみたい」という姿勢を貫き、長期の製作作業に入る。98年にリマスターのEP発表後の99年、生まれ変わったHateはギターにマーク・グレコ、ドラムをスティーブ・オルティスにチェンジ。キーボードにジェフ・スミス、コントラバスはポール・二−ザーというメンバーで3rd「テクニカルディフィカルト」(Restless Records)をリリース。これまでの要素を踏まえながらも難解なキーボードにサンプリング技術テクニックを加え、さらなるダンス要素も加味。もはや唯一無二の存在となり、アメリカに「Hate」という新しいジャンルを植え付けることに成功したのだった。2001年には結成10周年のBサイド集「House That Hate Built」(Mars Colony Records)をリリース。同年夏にSeiboldはアメリカのインダストリアルバンドのオールスターで結成されたPigfaceに参加し、ライブ活動を行った。
そして今年、遂に待望の新作のレコーディングを終えたHate Dept.日本の音楽ファンが衝撃を喰らい、踊り狂ってしまうミュージックを携え、僕らの前に現れる瞬間はもう目の前である。