MARS16 BIOGRAPHY

 Mars16は1999年Lessを中心に結成されたTシャツオンリー・ラボ・ブランド・チームの総称である。結成初期はmarstrain(火星病原菌の造語)を名乗っていたが、99年9月にはMars16に改称し現在もその名を用いている(16はシェルピンスキーのギャスケットから引用されている)。

<創世記>
 初期のメンバーはWELD、A、G、GUI、高浦、正木、矢木、Lessの8人編成で実験作品を若干重ねた後、実に30回以上作り直した1st Single(彼らは音楽から影響を受けたことを明確にするためその作品をシングルと呼んでいる)『Green Side Of The Moon』を発表。雑誌・FMラジオを中心に不思議なTシャツを作るブランドとして報道され、日本に多くの初期Mars16マニアを作った。続く2nd・3rdを3ヶ月連続で発表し、2ndはヨーロッパでも発売。ワールドワイド展開を行ってさらにコアなユーザーを獲得した。初期3部作(4thも含む)は全てイタリアで縫製を行い、Tシャツに対するコンセプト・メッセージ性だけでなく生地やディテールまでにこだわりを発揮していた。だが、ここで初期コアメンバーの4名が同時脱退(99年11月)。以後元アトリエサブ、ワーナーの仕事で知られるデザイナー/パタンナーZeiramを加え、方向性を転換。こだわりは残したもののスタイリッシュな傾向の作品を生みキャッチーで斬新な作品を出していくことになる。
<転換期>
 新生Mars16は00年にはTシャツゲーム『Mars16』という作品でTシャツの新たな可能性を模索し(この頃から彼らの作品にはTシャツ1枚1枚にシリアルプレートをつけるということも始めている)、4th『Respect』は現在バンド活動を行うBokudoをデザイナーとして、ソリッドな作風を創り上げた(残念ながら2作品を残し脱退)。さらにコンセプトの間口を広げ映画やキャラクター、ミュージシャンなどとコラボレートしながら作品を重ねることを宣言。ここに、全くボーダーラインのなくなったMars16というこれまでとは異色のTシャツ雑多ラボブランドが生まれた。初期のマニアックな作品群とは全く印象が変わったがTシャツに対するこだわりと作りこみはさらに追求の一途を辿り、中期のデザインワークスを担っていたZeiramTeam脱退後(中期はZeiram Team /Less Team /Weld Teamと分かれて活動)には遂に外部デザイナーもいとわず、いい作品を生み出すのだというレヴェルにまでその意識は高まっていった。
1st Single


<現在>
 03年からは(株)マーズ・シックスティーンとして旧所属会社から完全独立し、完全コラボレーションブランドとして、Tシャツデザインラボとして活動を始めた。コラボ作品でいえば、古くでは映画『アイアンジャイアント』(ピートタウンゼント総指揮作品)、映画『セシルBディメンテッド』(ジョン・ウォーターズ監督作品)、フランスのテクノミュージシャン『Juantrip』ポスト・パンク・バンド『Hate Dept.』メタルバンド『アニメタル』など、一筋縄ではいかない題材を扱い、近作ではプロレスリングNOAHやSEGA、タイトー、ハドソン、トミーなど、こだわりの団体/企業とも共にTシャツを生み出している。なお、現在の固定メンバーはLess、ソロワークスも開始しているMADワーカー・エイト、名古屋アタックなどのヒットを出したSitdog、ミュージシャン兼デザイナーのアメリカを活動拠点にするHermit、Verniの5名となっている。
「次はどんな作品でどんな人たちとセッションしてどんな作品をつくるんやろう、とお客さんのココロに常に意識を残すブランドがMars16であるように活動を続けていければええなあと思っています。」(Lessコメント)
 ゲリラのように活動しつづけ、飽くなき追及を続ける彼ら。幾度のメンバーチェンジ&大きな痛手があっても継承されてきたこだわりはMars16の作品の中に現在も脈々と続いているのである。
文章 高瀬川雄一
−MARS16が関わっているムーヴメントに関して(1)−

【めーでるT-4】
 T-shirts For (Men Women Peopele Hokkaido…etc)の略称。WINGBAY小樽内NPO法人めーでる主催の元、MARS16がプロデュース。03年夏から数えて計5回、07年夏まで開催された北海道内最大のTシャツ博覧会(日本最大級でもある)。最終的には全国20箇所以上でも同時開催され、Tシャツの意識を根底から変えたといわれている。

【T-maniacs】
 MARS16主催のトークイベント。2002年にロフトプラスワンでスタートし、今まで2回行われた。Tシャツに関する薀蓄・自慢・鬱憤晴らしとその全てを開放するのだ、という大層なコンセプトはあるが、まったりしたトークイベントとして親しまれている。音楽を巧みに使ったイベント作りは、音から影響を受けてTシャツを作り出したMARS16ならでは。


−MARS16が関わっているムーヴメントに関して(2)−

【Game T-maniacs】
 渋谷Middleで04年からスタートしたゲーム系Tシャツ展示会。現在まで開催5回。80'sのなんともいえない感性と現代グラフィックが統合した、ファッションイベント。MARS16主催の元、KING OF GAMES、CIZNAが賛同、ゲストはハンバーグ009。


【Gamemachine bit society】
 05年開催。8bitのゲーム世界を壮大な意味で捉えた展示会。Mars16以外にYMCK、POLYGRAPH、RAID=GIG、SYURIKEN、HARDCORE CHOCOLATEが参戦。今や伝説となった夢の組み合わせが実現した。

【Famicomplete T-shirts】
 04年スタート。第2回まで行われたファミコン系Tシャツの革命的展示会。Mars16以外にCIZNA、NintendoUSAが参戦。3回目よりWonder "T-shirts" Festivalに名称変更。

【Wonder"T-shirts"Festival】
 04年スタート。ファミコンプリートで押さえられなくなったTシャツ種類の拡散を、そのまま放置するため作られたワークショップ。秋葉原三月兎に、20を超えるブランドが集結し、売上枚数でチャンピオンを決めるというアパレルの常識を超えたイベント。毎月月末土日に開催され続けている。
less
Mars16 are:
Less (1999- )
Sit Dog (2001- )
Xri[ex:Dreke404→ex:Hermit](2001- )
Verni(2002- )
エイト(2004- )
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ex Designer:
Zeiram (1999-2002),Weld (1999-2002),A (1999-2002), G (1999-2002),Eguchi Miho (2000-2002), Nagahiro Azusa (2001),Bokudo (2000),Castinoni (1999), Hasa Yukiko (1999),Yagi Takako (1999), Masaki Ryoko (1999),Takaura Miho (1999)
Session Designer:
COMA<雪崩式>(2004),Munee(2004- ),Phy(2004- ), Aroa's Foo(2004- ),Mojamegane/Uesugi<ハンバーグ009>(2003- ), Sase Jun-ichi / Makiyama Takashi / Uzawa Kiyomi(2003), Office-Vogue(2003- ),Hisatake Yorimasa(2003- ),0690(2003- ), Suetake Kojiro(2003),LOW-TECH (2003),Katakami Masahiro (2002-2008), Bigfoot (2002),euphoria(2002),Horrible*Hole(2002),Pete Fowler(2002), Tanaka"henachoko"Shunsuke(2000-2001)


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